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​開発の動機

 私は、稲作18町歩、背負い10町歩以上の専業稲作農家で、沢山出るもみ殻を既存のメーカーの燻炭器で燻炭焼きを行っていました。しかし、500リットルの燻炭器で、1日1回のサイクルでは効率が悪く、もみ殻の保管場所にも困りました。また、燃焼中煙が連続してモクモクと出て2器で焼くものならば、町内全部が煙で覆われ独特の臭いに町内から苦情の連続でした。
 また、煙突の取り付け取り外しは、作業が煩雑で特に燻炭器内の部品も有り複雑でした。

 更にモミガラ投入後表面に灯油をまぶしライターで点火後、蓋と煙突をセットして着火の点検口から着火の確認をします。しかし、焼きムラが生じる場合がありました。その原因は、着火ムラが生じた時だろうと思いました。また、少し濡れたもみ殻でも着火しにくい場合がありました。

 着火点検時に点検口から火が噴出し眉毛を焼いたことがあり、危険でした。
 上手く焼けたとしても、取り出した燻炭を山積にして置くと再度着火して、灰になったことがありました。更に反転式のため、作業が不安定で気を使います。
 回収されるモミ酢は回収量も少なく、タール混合で黒く、半年以上タンクに貯めて置かないと綺麗になりません。
 上記問題を改善し、ご婦人でもお年寄りの方でも簡単に使える燻炭器を作ろうと開発に取り組みました。
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